掲載日:2022年10月31日 更新日:
車を用意して配達ができる状態になったら、どういう地域で配達すべきか考えましょう。もし配達地域が選べるとしたら、どういう地域を契約したら配達しやすいか、より多くの荷物を配達するにはどのような場所を気にして配達すべきかで悩むはずです。できることなら少ない作業量で多くの利益を上げたいとは思いませんか?
実は荷物が多く集まる場所は決まっています。そして、配達する地域を選ぶ際におさえるべきポイントも決まっています。私たち委託で仕事をする者にとって荷物の個数が収入に直結するのは言うまでもありません。
なぜなら多くの利益を上げるには多くの荷物を効率的に、少ない時間で配達する必要があります。人が多く集まる住宅街には多くの荷物が集まります。住宅街を効率的に配達する方法にはコツがあり、そのコツをおさえるには選ぶべきポイントがあります。
私は委託会社と個人委託事業者として9年の経験があります。その経験を基におさえるべき配達する地域のポイントは7つあると言えます。その7つのポイントをより多くおさえた配達地域が、より多くの利益を上げられるはずです。
この記事ではより良い配達地域を選ぶ7つのポイント
- 理想の配達個数
- 積み場からの移動距離
- 事故の多い場所
- マンションなどの高い建物
- 住宅街の広さ
- 高低差の有無
- 休憩場所
この7つのポイントをより良くしていけば自然と効率的に利益が上がるようになるはずです。
この記事を読むとより多くの利益を上げられるようになるはずです。
より多くの荷物を配達して親会社からは信頼を得て、働いている人としてはより多くの利益を得てWin-Winの関係を目指しましょう。
7つのポイントを解説
ではより多くの個数を効率的に配達する7つのポイントを解説します。
1、理想的な配達個数
配達個数は多ければ多いほど、利益が多くあがります。しかし、多ければ多いほど配達には時間がかかります。荷物が多すぎても効率的には配達できません。先に結論を申し上げますが、1日の理想的な配達個数は100個〜120個です。
ではなぜこの個数になるのか。
まず私が荷物を積むために出勤する時間はだいたい朝の7時半ごろです。ちなみに夜は21時までの時間指定があるために21時半頃になります。つまり、作業時間は14時間になります。
私の営業所では、朝、昼、夕方、の3回トラックで荷物が届きます。そのトラックが来る頃には営業所に戻り、荷物を積んでまた配達に出ることになります。1度荷物を積むのに1時間、3度積んで3時間使います。
また配達する個数は2分から3分に1件、1時間に20個から25個の配達がスムーズな配達だと思っています。残った11時間でできる配達個数は100個から120個が理想だと言えます。ちなみに細かいところで時間短縮できればもっと配達できます。私の1日に一番多く配達した個数は237個でした。夜21時半まで配達して伺った家の方には迷惑をかけた気がします。
2、積み場から移動距離
荷物を30分くらいで積んでいざ装備を整えたら自分の配達地域に向かいます。次に問題になるのはその積み場から自分の配達地域までの距離です。
その距離はできるだけ近い方がいいです。3つのメリットをあげます。
1、時間の短縮になる
2、ガソリン代がかからなくなる
3、荷物をいっぱい積んだ時に、積み上げた荷物が崩れる心配が減る
というのが最大のメリットです。
積み場から目の前の地域だったり、努力によって時間短縮が可能な場合、その配達地域を契約するべきです。配達地域が近いというのは優先順位で一番大きなメリットです。経費が非常に低くなり、大きな利益になる可能性があります。
逆に委託の契約できる配達地域の大部分は積み場から遠いところしかあいていないと思っていいです。つまり基本的には積み場から多少遠い地域を契約していかにして時間短縮して配達するかの工夫が必要になります。
では積み場まで遠い場合の時間短縮の方法とは何があるのか。3つ紹介します。
1、単純に朝早く積み場に行き作業を開始する
慣れていない配達地域での配達をする時もそうですが、朝早く作業を始めることで時間を確保するのが最も一般的な方法です。繁忙期等、事前に忙しいのがわかっている日は朝早く行ったりします。朝早く配達を始められると在宅率が上がるため不在になることが少なくなり夜は早く帰れる可能性が上がります。
2、2〜3回積み場で積む分を配達場所まで他の人に持ってきてもらう
朝積んだ分の配達が終わったら、通常であれば積み場に戻って、また届いた分の荷物を積み配達先に向かいます。しかし、その往復する時間は片道30分であれば1時間、それを2回戻れば2時間にもなってしまいます。
そこで1度配達地域に向かったら配達員は戻ってこないようにすることで時間の短縮を測ります。例えば3人の同じ会社の依託が入っている場合に、その3人のうちの1人が戻って3人分の荷物を持ってくることで2人分の時間を短縮することができます。
委託1人で入っている場合は社員さんや集荷をしているドライバーにお願いすることをオススメします。その時ちゃんと持ってきてもらえる人にもメリットがあるようにしましょう。
3、その配達地域に向かう近道や時間のかからない方法を聞いておく
片道30分くらいの道になれば信号を何個も通りますし、時間によっては渋滞もします。社員さんや聞けるのであればその配達地域の前任の配達者、地元の人に近道や裏道を聞いてみましょう。思わぬ時間短縮の方法を聞けるはずです。ちなみに交通安全上問題になる行為や、交通ルールに違反する行為はやめましょう。警察に止められることになれば、それこそ台無しです。
3、事故の多い場所を把握しよう
配達で重要なことの1つに予想外の時間のロスには気を付けたいです。中でも事故を起こしてしまうと大きく予定が崩れてしまいます。他の人に迷惑かけてしまえば警察や保険会社に連絡して事態が収まるまで配達にはいけません。車が動かない状態になれば動くようになるまで収入を確保できなくなります。
収入を多く確保していくには時間を有効に使えるようにしなくてはなりません。そのためには事故を起こさないようにしなくてはなりません。事故が起こりやすい場所は事前に把握しておきましょう。
1、道路が狭いところと広いところ
2、見通しが悪い場所
3、信号・交通標識のある場所
大きくこの3つは事前に把握しておきたいです。
1、道路が狭いところと広いところ
道路が狭いところと広いところでは走行する場所を変えるべきです。車が1台しか通れないような狭い道路では急な飛び出しがあっても良いように中央を通るべきです。特に狭い道路上に配達したい場所があった場合、事前に車を止める場所を決めておくべきです。配達先に着いてから車を止める場所を決めているようではタイムロスです。
2、見通しが悪い場所
塀が高い場所、急なカーブのあるような場所は事前に知っておくべきです。こちらもこの場所の近くには車を止めるべきではないと思います。邪魔になって事故を誘発する恐れがあります。もちろん自身がその場所を通るときにも事故に注意してください。
3、信号・交通標識のある場所
信号、交通標識は自分の用意した配達用の宅地図には記載が無いのがほとんどです。例えば事前に配達の順路を決めて行っても一方通行だった場合は逆走になります。大きく迂回することになればタイムロスです。時間がかかれば焦りにつながり事故する可能性が高まります。事前に一方通行や速度制限のあある道路は調べて宅地図にでも書き込んでおきましょう。
4、マンションなどの高い建物
配達地域にマンションがいっぱいあれば配達地域が狭くても居住している人が多くなるため、荷物が集まる利益が大きくできる可能性が高まります。しかしながら、高い建物に荷物がいっぱい来ると時間がかかります。
マンション等の高い建物を配達する際にも時間がかからないようにするためにコツがあります。
まずマンションの配達では、
1、マンションには居住者が多いため、荷物が多く来ます。車を止めた位置から多くの荷物を配達できます。
2、マンションが多くあり、それぞれのマンションに来る荷物が多ければ、配達地域を小さくすることができるため、車での移動距離が短くなり経費が削減できます。
3、宅配ボックスが設置されていることが多く、不在で荷物を持ち帰ることが少ないです。
などのメリットがあります。
しかし、
1、1度マンションに入ってしまうと配達に時間がかかり、滞在時間が長くなりがちです。再配達の電話にすぐに対応できない場合があります。
2、例えばそのマンションに荷物が1つしか来なかった場合、ただ配達に時間だけかかってしまいます。
これらはデメリットになります。
マンションに在宅している人が多い時間帯を見計らって配達する必要があります。
5、住宅街の配達
住宅街では最も多くの荷物がきます。自分の配達地域の範囲において、この住宅街がどれくらいの広さかによって自分の配達個数が変わってきます。自分の配達地域に何軒の家が建っているかで売上、収益にとても大きな影響が出るので注意が必要です。
一般的な住宅街の定義とは違うと思いますが、私が思う配達における住宅街の定義は
『住所が丁目で分かれている地域』
を指すと思っています。私が配達を始めてすぐの頃や個人で一人前として自分で配達地域を契約したときに、自分の配達地域を聞かれるときに、
『半径何キロ?』とか、
『自分の配達地域に何軒くらいある?』とかも聞かれますが、
『丁目で言うと何個分くらい?』と聞かれることが多く印象に残っています。
ちなみに字(あざ)で別れた住所の地域は字(あざ)の後ろの地域名を「1丁目分」として数えてました。
それほど配達員は「丁目」分かれている地域を基準にしています。
私が任された地域で最も配達しやすかった地域は「9丁目」まである地域で、住所名で言うと1地名分でした。ただ、その地域は荷物が多く、1日に120〜150個、繁忙期だと230個近くまで荷物がきました。しかし、新興住宅地で丘の上に円形に区切られており、その地域には信号が3つしかありませんでした。荷物の量の割には配達がしやすく、今でもNo.1の配達地域だと思っています。
そんな住宅街、一軒家の配達ですが、一軒家の配達が増えればこんなメリットがあります。
最大のメリットは家の近くに車を止められることです。家の前に車を止められることで、とても大きい荷物や重い荷物はお客様の在宅を確認してから荷物を持っていくことができます。大きな時間短縮になります。
また車の施錠だったり、エンジンを止めることを考える必要がなくなります。もし荷物を1個配達するごとにエンジンを止めることになれば1日に100回くらいエンジンをかけ直すことになり、エンジンに負担が増してしまいます。極力エンジンをかけ直す回数は少なくしたいですね。
デメリットとしてはマンションの多い地域に比べて、一軒一軒並んでいる住宅街は移動距離が長くなりがちです。まずその地域の配達に慣れていない場合は家を探すことになります。荷物を積む際に事前に家の所在を確認しておきたいです。
6、高低差の有無
配達先の地形には坂や丘などの高低差が存在しますが、この高低差は地図には記載されません。営業所で地図を眺め、配達の順路を組んでいざ初めての現場に着いたときに、目の前に配達する地域が全然予想と違う、ということが起伏が大きいとよくあります。
私が思うに、配達において高低差がある配達地域は、デメリットしかないと思います。主にデメリットは5つあります。
- 1、地図で見たイメージ通りに配達ができない
- 2、距離が遠く感じる
- 3、ガソリンの減りが早い
- 4、ギヤをニュートラルで坂に止めた場合、車が下がっていったりする
- 5、地図上でとなりだと思っていた家が崖の下だったりする
1、地図で見たイメージ通りに配達ができない
もはや一番のデメリットと言わざるを得ませんが、高低差の有無は配達のイメージをまったく違うものに変えてしまいます。起伏の大きさによっては走っただけで荷台の積んだ荷物が崩れたりします。
坂は配達先の玄関から右から左へ下がっているのか、もしくは上がっているのか。場合によってはドアを開けた際に荷物が荷台から落ちてきたりします。
影が出来やすいため、雨が降れば路面が乾かなかったり、冬であれば凍った雪が残ったままになっていることが多くあります。
イメージの問題なので、地図も見ないで配達できるほどに慣れれば問題はありません。しかし、道路、住所を覚えるまではより多くの配達時間がかかることになると思います。
2、距離が遠く感じる
高低差のある配達先で、地図を見ていてイメージ通り配達できない理由の1つかもしれませんが、起伏の斜度によっては地図上で見た配達先の距離よりもかなり遠く感じるはずです。
実際に多少たりとも距離は長くなっているので遠く感じるのも当然なのですが、高低差ゼロの配達先とは、運転する際の気の使い方が全然違うので、配達にかかる時間がまったく変わります。
軽自動車に300キロ以上の荷物を積んでいる場合も多いため、上りではさっぱりスピードが出ないためアクセルを思いきり踏み込む必要があり、逆に下りではスピードが出過ぎるため、交差点の歩行者の飛び出しに注意しながら配達しなければいけません。
3、ガソリンの減りが早い
前述した通り、高低差のある道路ではスピードが出ないところもあるので、アクセルの踏み方が変わります。それによって距離数はそんなに走ってないのにガソリンの減りがとても大きくなります。
また斜面に車を駐車させる場合、斜面で止めた車が自走しないようにしっかりサイドブレーキやフットブレーキをかけてエンジンを停止する場面も増えると思います。そのエンジンをかけ直す行動がガソリンの減りを早めています。
4、ギヤをニュートラルで坂に止めた場合、車が下がっていったりする
これは私の知っている同業者が起こした事故ですが、
ギヤがマニュアルの車で、家の前はなだらかな坂だったそうです。
車はエンジンは切ったものの、ギヤはニュートラルのままサイドブレーキをしっかり引いて止めました。
しかし、何事もなく配達して止めた車に戻ると、車がありません。
その車は坂の下、その家のブロック塀に刺さった状態で止まってました。
この事故で覚えておいて欲しいことは
・坂でエンジンを切って止める際はギヤを上りはローギヤ、下りはバックギヤに入れること
・荷物を積載の状態によってはサイドブレーキだけでは足りません。ハンドルも駐車する方向にハンドルを切ってエンジンを切ることも必要です。
この2つは覚えておく必要があります。
5、地図上でとなりだと思っていた家が崖の下だったりする
配達するときに使用するおなじみの地図が『株式会社ゼンリン』の地図だと思います。
ゼンリンさんに関わらずですが、平らな地図では高低差の見極めがとても難しいです。高低差のある場所では地図上でとなりだと思っていた家が崖の下だったり、丘の上だったりします。大きく迂回して配達することになります。
私が配達を始めた当時は、ケータイの地図アプリや車のナビゲーションシステムは検索に時間がかかるのと検索精度にあまり信用できませんでした。しかし、最新のナビゲーションシステムは立体感のある3D表示もできるため、初めて配達する地域では大きな効力を発揮します。
ただ10軒、20軒と検索数が増えるごとに配達時間が伸びますので、極力検索数は減らす努力をしましょう。1軒検索するのに1分かかった場合、持ち出した荷物100軒分すべて検索した場合、100分、つまり1時間40分配達時間がのびることは頭の片隅に覚えておきましょう。
7、休憩場所
配達には時間指定があります。また、極端に荷物が少ない日もあります。
そんな日は次の時間指定まで時間の調整が必要です。
休憩場所に便利な場所とはどういう場所でしょうか?
主に休憩しやすい場所をあげておきます。
・コンビニ、スーパーの買い物ができる駐車場
・公園の近く
・河原等、車通りの少ない場所
・トイレがすぐ近くにある場所
・自販機がある場所
お昼を買って食べるのであればコンビニやスーパーで買い物した駐車場が一番休憩しやすいです。
ただし、長時間休憩する場合だったり、混雑時はお店の迷惑になります。別の場所に移動しましょう。
長時間休憩する際には公園の近くや、河原等の車通りの少ない場所がいいと思います。寒暖差が大きいときには車のエアコンを切れない時があります。
車通りや人通りが少ないところで、車のエンジンをかけたままでも迷惑にならないところ。なおかつ近くに飲み物が買えてトイレがあるところが理想です。配達地域が決まり次第早めに見つけておきましょう。
利益を生み出す配達地域のまとめ
利益を生み出す理想的な配達個数と配達地域をまとめます。
作業時間は14時間である場合、毎日安定して配達できる個数は100〜120個が目安です。
繁忙期はもっと多くなる可能性があります。自分が毎日ミスなく配達できるように最低でも100個は難無くこなせるようにはなりましょう。
自分の配達地域は、積み場である営業所からできるだけ近い方が時間の短縮とガソリンの節約になります。細かいことですが、長期間契約することを考えると差が大きくなります。
契約する際には道路や配達先で事故が多くおきている場所がないか、事前に調べられることは調べておきましょう。事故に巻き込まれれば、それ相応の時間と費用がかかります。朝が混雑する道路だったり、夕方事故が起きやすい場所だったり、避けられる障害はあらかじめ避けられるようにしておきましょう。
実際に配達するイメージを持って、契約前に配達先の下見をしておくことが大事です。
マンションの配達は1棟配達するごとに時間がかかります。何階建てのマンションが何棟ありますか?
住宅街の広さはどのくらい広いですか?
また坂が多く高低差が大きいと宅地図やカーナビで見ている情報だけではわからないことが実際起きます。下見は大事ですが、下見で予想した以上に時間がかかることは覚悟しましょう。
予想以上に配達するものが無い日だってあります。時間に余裕ができた場合に休憩しやすい場所はどこなのか、確保しておくことも大事です。
長文読んでいただきありがとうございました。
このすべてを事前に把握して自分にあった配達地域で配達しましょう。より多くの個数をミスなく安全に配達することで、仕事を依頼してくれる人、また荷物を受け取るお客様からの信頼を得ることができと思います。